ニットやマフラー、手袋に帽子。
冬の必需品と言えば沢山ありますが、
何年も何十年もファッションシーンで愛されているのは
『Turtle Neck』。
今や秋冬のスタイリングに欠かせないものとなっています。
また、今のファッションシーンに置いて、
どのジャンルのスタイリングでも馴染みのあるアイテムは、
タートルネックなのでは無いかと思います。
先シーズンより『EFILEVOL』がリリースしている、
『Color Turtle Neck Pullover』
コスパ抜群の冬の定番アイテムとして人気です。
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さて、そんな長く愛されるタートルネック。
歴史を紐解いてみましょう。
〜 意外な物から産まれたタートルネック 〜
そもそもこの『タートルネック』というものは
『ファッション』、というよりは、『防護服』でした。
初めというのは、13世紀のヨーロッパ。
敵の攻撃から身を守るために『甲冑』が生まれます。
しかし、この見た目から分かるように、鉄の塊。
甲冑自体の重量が50kg近くあり、
素早く動けない、体中にアザができる、等の問題が発生。
その問題を解決するために産まれたのが、
首の周りが突出したハイネックデザインの「クロス・アーマー」(布製の鎧)
これが今のタートルネックの起源、原型であるとされています。
〜 戦闘着から民間へ 〜
中世に戦いの為に生まれた「クロス・アーマー」ですが、
その用途は世紀が変わるにつれて徐々にファッション性のある衣類へと変わっていくことになります。
先ほども話した、『クロス・アーマー』と言う鎧の下に着る防具と共に、
14世紀頃には男性がファッショナブルな普段着としても貴族から庶民まで着る、
時代を飾る象徴的な服になっていきます。
更に時が経ち、16世紀にもなると本格的に敵の攻撃や傷や痣から自身を守ると言う本来の用途から、
ファッショナブルな用途に変わり始めます。
しかし、まだこの頃は今のタートルネックとはまだまだ程遠いものです。
〜 軍隊や漁師の作業服へと進化 〜
19世紀中期頃まで男性はワイシャツにクラヴァットやネクタイが主流でした。
また労働者階級もシャツを着ている事が大半で、
19世紀後期辺り(1890年代位)からタートルネックが開発されたのではないかと考えられます。
20世紀前期位までのタートルネックは主に作業服等で着用され、
米国海軍のユニフォームの一部としても着られていました。
またこの当時のタートルネックはファッション的な要素よりも防寒等の機能性により愛用されていました。
そして、タートルネックが主に作業服や軍服等で使用されていたと言う事は「クロス・アーマー」(布製の鎧)が
出来た時と同じで、12世紀から数世紀経ちタートルネックとして生まれ変わっても、
人を『何かから』守る為に生まれたデザインと言う事が分かります。
〜 長い時を経て、ファッションアイテムとして日の目を見る 〜
20世紀中期になり、タートルネックは労働者階級のユニフォームからお洒落なファッションとして
業界に大きく貢献することになります。
俳優、ファッションモデルや学者、芸術家までもがタートルネックを着用するようになります。
今もなおタートルネックの印象は芸術的で知的な印象を与えるアイテムとして
この頃の名残を残していますよね。
またこの頃から、男性が主に着ていたタートルネックは次第に女性も着用するようになり、
映画等でも衣装として使われ、タートルネックの印象は飛躍的に作業着からファッションアイテムとして変わり始め、
1960年代初期には『プレッピースタイル』としても注目され、
タートルネックファッションは世界に色濃く映し出されて行きました。
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さて、長い歴史を経てファッションアイテムへと進化を遂げた
タートルネック。
話を引き戻しますが、『EFILEVOL』のタートルネックをご紹介。
シルエットは、タイトでもビッグでも無い、
スタンダードなシルエット。
一枚着でも、レイヤードしても使いやすくなっています。
ジャージの様なリブを使用しており、伸縮性に富む一枚。
春先にも着ることができます。
スポーティーなアイテム
ミリタリーアイテム
カジュアルないアイテム
モードなアイテム
この様にどんなスタイルでも馴染みやすい、万能アイテムタートルネック。
何百年も前から
ずっと変わらず、我々の洋服文化に馴染んできたこのアイテム。
寒さから守るだけではなく、首回りを覆うことで安心感も与えてくれます。
ここまで長く、愛されるタートルネック。
更に愛着が湧いたことでしょう。
既に持っている方も多いと思いますが、
プラスで一枚、買い足してみては如何でしょう。