kendaiとは
hand embroidery brothers.
刺繍は「布への入れ墨」という解釈の元、
ハンドメイドに拘った”布の彫り師”。
西 大地(双子兄) 写真左
西 建太(双子弟) 写真右
アーティスト西兄弟 インタビュー
・KENDAIを立ち上げることになった経緯を教えてください。
前々から兄弟2人で何かやろうと決めていました。
何をやろうかと模索して行き着いたのが刺繍アーティストでした。
2人とも昔からスカジャンやスーベニアジャケットが好きで、
刺繍にかっこよさを感じていました。
そこで何をやるかと考えたら刺繍がいいなとスタートを切ることにしました。
ただ、現代の刺繍はコンピューター化されて簡単にできるようになっていて、
昔ながらの手で刺繍する人が少なくなっていると感じていて、
手刺繍にこだわろうと決めました。
・今回のローンチイベントが決まった経緯は?
BINでのローンチが決まった流れは、
僕たちの作品をBINディレクターの阿久津さんに見せたことで決定しました。
阿久津:キュレーションした理由としては、仲が良いからというだけではなく、
手刺繍の技術の高さを見て、単純に感動したからだよ!
・出会いは?
ファッションブランドMofM
(EFILEVOLのブランド立ち上げに大きく影響したブランドで、
阿久津とデザイナーの福山氏は今でも親交が深い)
に建太が所属して展示会での出会いだった。
またパジャマブランドNOWHAW
(BINスタッフ全員がブランド立ち上げ前から親交のある素敵な夫婦、十河夫妻のブランド)とも
一緒に仕事をしていたこともあって仲良くなったのを覚えてます。
かれこれ8年くらいの付き合いですね。
・今回はどのような形でBINとコラボレーションするのですか?
ネオヤンキースタイルという新しいスタイルをBIN側から提案され製作しました。
80年代に大ヒットしたBE-BOP-HIGHSCHOOLをソースに現代に落とし込みました。
カルチャー的には通っていないが、阿久津氏の世代との意見交換によって生まれました。
イベント名もそこからパロディーし 美韻 与太郎浮腰曲 featuring 建大 になりました。
美韻はBIN 、与太郎は不良、浮腰曲はHIP HOP を指します。
・西兄弟について
1989年生まれの一卵性の双子で、大地が兄、建太が弟。
ブランドネーム建大の名前が逆転しているのは、
昔から二人合わせて名前を呼ばれるときに建大と呼ばれていたことに起因している。
単純に語呂や響きが良いのが建大だった。
西兄弟の父親が大工だったこともあり、2人の名前が付けられた。
建物は、大地の上に建てる。それで建太と大地。
2人で支えあって生きていってほしいという思いが込められた良い名前だ。
阿久津:一般的には、双子は比べられることがあるので
大人になるまで仲良いのは珍しいと思うけど、ずっと一緒に居られる理由は?
西兄弟:能力が一緒だからかな?
一応スポーツは健太、勉強は大地って感じではあるんだけど、とはいえほぼ差はない。笑
僕たちは生まれてから23年間一緒に住んでいました。実家を出てからもずっと一緒。
人並みに喧嘩もするけど、仲良しです。
喧嘩する内容は、お風呂にどっちが先に入るかとか。たわいもないもんです。笑
阿久津:二人暮らしをしている時にやっていた毎日1枚写真を撮るという企画が僕は好きだったな。
あれ面白かったよね〜。あの頃から西兄弟には目をつけてたよ!
阿久津:二人はとてもフォトジェニックだから、
BINのモデルとかもやってほしいし、活躍してほしいな。
西兄弟:僕らも先々にやりたいこととして双子だけを使ったルックを撮りたいと思ってるんです。
そんな写真集があるので、イベント時に展示しますよ。
・お互いが相手に思うことは?
大地:健太はモテない。笑
建太:女運が悪いだけ!笑
建太:大地は人見知りだよね?
大地:確かに、、、笑
・なんで刺繍アーティストになろうとしたの?
西兄弟:刺青が好きなんですよ!
・ってことは刺青入ってるの?
西兄弟:入れたいけど、入れてないです。笑
でもいずれは入れようと話してます。
歳をとっても本当に好きだと思うものを、2人で入れようって。風神、雷神みたいな。
・新境地に挑戦する2人からのメッセージ
西兄弟:漠然と2人で何かやろうって言っていたことが、
信念として生き続けやっと今スタートするところに立ちました。
どんなことでも思い続けることはいずれカタチになるんじゃないかと思います。
・ブランドの未来としては
西兄弟:彫り師(職人)のような感覚で、
対個人に1点1点刺していくようなことをしていきたい。
積極的にいろんな方たちともコラボレーションもしていきたい。
あくまで2人で1つにこだわる心優しい双子の兄弟。
ウエストブラザーズ(勝手に呼んでみました)。
彼らは自分たちが通ってきたカルチャーの中で好きなものを、
作品に落とし込み、オリジナルな世界観を作り出す。
そんな作品1点1点にかける時間は計り知れない。
この先の展開がとても楽しみな西兄弟ことKENDAI。